All-on-4とは
インプラント治療の分野で近年注目を集めているのが
「All-on-4(オールオンフォー)」という歯科インプラント治療のコンセプトです。
この技術はポルトガルのパウロ＝マローが開発し、マローが経営するポルトガルのマロークリニックなどで研修を積んだインプラント専門医によって世界中に広がっています。
All-on-4(オールオンフォー)とは、簡単にいえば
４本のインプラントを上顎、下顎もしくは上下両顎のに埋め込むだけで口の中の歯全体を固定式の義歯にすることができるというインプラント治療法です。
人工歯根をあご骨に埋め込むインプラント治療。この最大の特徴は逆に大きな問題点ももたらしていました。総入れ歯など、欠けた歯が多いケースでは多数のインプラントを埋め込む必要があり、多い場合では８〜１０本にも及びます。そのため費用を含めた患者の負担が非常に大きくなっていました。
また、あご骨の量が足りない場合、骨移植によって補った上でインプラントを埋め込まなければならない点もインプラントの大きな問題点でした。しかしAll-on-4の場合、骨量が多い地点に埋め込むため、骨量が少ない人でも骨移植などをすることなく行うことができるようになっています。
その結果、手術の回数や負担が減るほか、費用も大幅に節約できるなどさまざまなメリットがもたらされます。All-on-4(オールオンフォー)の場合、たいていの手術では日帰りで行うことができるため、当日まで総入れ歯を使用し、手術後は新たな人工歯で食事をすることも可能です。All-on-4(オールオンフォー)をすれば、全ての患者が、手術した日に固定式のインプラント義歯が入るように広告している歯科医院がありますが、骨が無い難しいケースではその限りではありませんので、過剰な期待はしないほうが良いと思いますが、
サイナスリフト法と比べると、短期間にインプラント治療が終了する事は間違いないでしょう。
サイナスリフトが悪い訳ではありませんが、歯が1本もない方については、サイナスリフトをしないで済むAll-on-4(オールオンフォー)は、治療方針を決定する上で、検討すべき治療法である事は間違いありません。
このように、All-on-4(オールオン4)は従来のインプラント治療につきまとっていた問題点や負担の大きさを解消してくれる非常に優れた技術です。今後日本でも普及していくことが予想されます。欠けた歯が多い人などはとくにチェックしておきたいところです。