All-on-4の欠点

All-on-4の欠点について

All-on-4に欠点はあるのでしょうか?欠点として、All-on-4専用のインプラントである「スピーディーグルービィインプラント」を取り扱っている歯科医院が少ない事や、長いインプラントの方向を間違わずに骨の中に進めなければならないので、経験の浅い歯科医師には難しい事があげられます。
経験の浅い歯科医師の中には、「将来All-on-4ができるようになりたい」と言い、そこに目標を置いている人もいるくらいです。

All-on-4は、4本のインプラントで全体の人工歯を支えることができるAll-on-4(オールオンフォー)ですが、失った歯が多い場合、埋め込むインプラントの数が多くなってしまう。あるいは骨量が少ない場合、それを補うために骨移植を行わなければならないといった従来のインプラント治療の問題点を解消する技術として注目されています。

治療の欠点

しかし、すべてのケースに適応できる万能の治療法というわけではありません。状況によってはAll-on-4が適さないケースもあります。

まず、一番奥の歯を並べる事ができないという点。たった4本で全体を支えようとするインプラント術のため、どうしてもかみ合わせの力の負担を抑えなければなりませんので、並べる人工歯の数が少なくなってしまうのです。

また、骨量の問題もあります。All-on-4は骨移植の必要がない場合もありますが、それはあらゆる症例でも適用できるものではなく、All-on-4が適用できないくらい骨量が少ない人もいます。

その場合は、

  • All-on-4をあきらめ、骨移植やサイナスリフト法にする。
  • 骨移植をした上でAll-on-4をやる。
  • インプラント治療をあきらめて、入れ歯を使う。

などの方法をとります。

さらに言えば、上顎の人工歯を4本のインプラントのみで支える。下顎の人工歯を4本のインプラントのみで支えるというAll-on-4(オールオンフォー)はポルトガル人の歯科医師マローによって開発されたものですが、本質的に西洋人向けのものとなっているという声もあります。

そのため、骨質の問題から日本人がAll-on-4を行う場合には4本では足りないケースが多くなっています。そのため、まれにはプラス2本、全部で6本埋め込むこともあります。

骨量が少ない場合、インプラントを埋め込む場所が非常に難しくなります。高度な技術だけに、医師の手腕が大きくものを言います。信頼できる医師選びも重要なポイントです。

このように、All-on-4(オールオンフォー)に適さない人もいます。この技術を使用するか、従来のインプラントで治療を行うか。医師と相談し、歯や顎骨の状態を確認した上で判断する必要があるのでしょう。

全ての人ができるインプラント治療ではありません。CT撮影を行いSimPlantで診断する歯科医師を探して相談する事をおすすめいたします。

各種治療法を考えてみましょう